溶融亜鉛めっきは、鋼材を、溶かした亜鉛に浸漬し、表面に亜鉛の皮膜(合金層)を形成することで、亜鉛の犠牲的防食作用により、鋼材の腐食を抑制する技術です。
緻密な保護皮膜と電気化学的防食作用による優れた防錆効果が得られるので、大気(排気ガス)、海水、淡水、土壌(地中)、高温・多湿などの厳しい環境条件から鉄を守り、鉄の製品寿命を大きく延ばします。
| 暴露試験地域 | 平均腐食速度 g/m² ・年 |
耐用年数 年 |
(参考)平均腐食速度 μm /年 |
|---|---|---|---|
| 都市・工業地帯 | 8.0 |
62 |
1.1 |
| 田園地帯 | 4.4 |
113 |
0.6 |
| 海岸地帯 | 19.6 |
25 |
2.7 |

防錆効果が長時間持続しますのでメンテナンスの必要がほとんどなく、表面の亜鉛層が電気化学作用により完全に消耗されるまで製品を錆から守るため、長期的に見れば、他の表面処理法に比べはるかに経済的です。

亜鉛めっき皮膜の組織は純亜鉛層と合金層からなり、最上部のイータ層は軟らかく延性に富み、衝撃を受けても破れないのが特長です。
合金層のツェータ層は柱状の結晶からなり柱状層とも呼ばれ、合金層の中で最も厚い層です。
めっき槽に浸漬することにより、複雑な構造のものでも隅々まで溶融亜鉛めっきがゆきわたり、均一な亜鉛皮膜が形成されます。
- JIS H 8641 溶融亜鉛めっき
- JIS H 0401 溶融亜鉛めっき試験方法
| 種類の記号 | 適用例(参考) |
|---|---|
| HDZT35 | 厚さ5mm以下の素材、直径12mm以上のボルト・ナット、厚さ2.3mmを超える座金などで、遠心分離によって亜鉛のたれ切りをするもの又は機能上薄い膜厚が要求されるもの |
| HDZT42 | 厚さ5mmを超える素材で、遠心分離によって亜鉛のたれ切りをするもの又は機能上薄い膜厚が要求されるもの |
| HDZT49 | 厚さ1mm以上の素材、直径12mm以上のボルト・ナット及び厚さ2.3mmを超える座金 |
| HDZT56 | 厚さ2mm以上の素材 |
| HDZT63 | 厚さ3mm以上の素材 |
| HDZT70 | 厚さ5mm以上の素材 |
| HDZT77 | 厚さ6mm以上の素材 |
【備考】
1.HDZT77のめっきを要求するものは、素材の厚さ6mm以上であることが望ましい。素材の厚さが6mm未満のものに適用する場合は、事前に受渡当事者間の協定による。
2.表中、適用例の欄で示す厚さ及び直径は、呼称寸法による
| 種類の記号 | 膜厚 (単位μm) |
|---|---|
HDZT35 |
35以上 |
HDZT42 |
42以上 |
HDZT49 |
49以上 |
HDZT56 |
56以上 |
HDZT63 |
63以上 |
HDZT70 |
70以上 |
HDZT77 |
77以上 |
【備考】
1.溶融亜鉛めっきの膜厚とは、めっき表面から素材表面までの距離をいう。
2.1か所当たりの膜厚は、5回測定した値の平均値とする。

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1 受入 受入検査 結束鋼材の大きさ、形状を確認・生産ロット単位に結束する |
|---|---|
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2 アルカリ脱脂油脂類の除去 |
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3 水洗アルカリ脱脂を完了した鋼材を水洗いする |
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4 塩酸洗錆・スケールの除去 |
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5 水洗酸洗いを完了した鋼材を水洗いする |
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6 フラックス処理めっきする鋼材の表面を洗浄し、めっき時の亜鉛反応を促進させる |
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7 乾燥乾燥台にて自然乾燥し錆などの最終確認をする |
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8 めっき 【槽の大きさ】幅1.8m x 深さ2.1m x 長さ11m溶融亜鉛浴に浸漬し溶融亜鉛と鋼との合金反応により、めっき被膜を形成させる
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9 冷却合金反応を止め安定しためっき面を作る |
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10 仕上 検査めっきした鋭利なタレを除去し、完成品検査(外観検査・めっき試験)を行う |
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